攻略前に敵を知る
試験でも、ゲームでも、大会でも、一番重要な武器は「情報」です。
情報が無くて敵には勝てません。基本情報・午前免除試験の情報や特徴はまずは抑えましょう。
過去問の流用率は95%
基本情報・午前免除試験の過去問流量率は95%と言われます。
つまり、過去問を制す者は試験を制すのです。
配点はテクノロジが6割
配点は全て一律「1.25点」で60点以上(48問以上)合格です。
配点の6割(50問)はテクノロジ系がこれを占め、大変重要な分野であると言えます。
つまり何をすれば良いか分からない人はテクノロジ系をとにかくこなすことが得策であると言えます。
午前免除の合格率は83.5%
午前免除試験は過去問からほぼ出題されているだけあり、対策すればするほど合格に近づく試験形態です。
資格の大原によれば合格率は83.5%と言われ、合格が難しい試験では無いことが分かります。
具体的な攻略方法
敵の情報を知れたところで、具体的な方法を挙げていきます。
あくまで一例ですので、参考程度にしてください。
初めはやっぱりテクノロジ
何だってテクノロジ系が6割を占めるのがこの午前試験です。そしてマネジメントやストラテジと違い、一般常識とか言うこれまでの人生で蓄えてきた知識では全く歯がたたないのもテクノロジ系の特徴でも有ります。
テクノロジ系はその知識が無ければどうしようも無いのです。
特に基礎理論と呼ばれる計算・思考分野は未対策だと思考停止するしかありません。
IPAが重視するのはセキュリティ
基本情報技術者試験には「シラバス」という、その試験の実施方法や試験範囲などが事細かく記載されている資料があり、それは誰でも閲覧することが出来ます。
そのシラバスにも書いてありますが、基本情報技術者試験で唯一重要分野に指定されているのは「セキュリティ」なのです。
重要視するだけあり、出題数は少し多くなる傾向にあります。(H31春期ではテクノロジ系50問の内10問がセキュリティ)
何をやれば良いか分からないならまずはセキュリティを完璧にすることをおすすめします。
計算・思考問題は理論で
計算・思考問題は思考停止して選択肢だけ記憶するのも良いのですが、午後対策に繋げるためにも理論での理解が好ましいです。
午後問題は結局、午前問題の知識を前提として問題が作成されています。
つまり、暗記で午前を乗り越えても午後で苦しむだけなのです。
計算時間がかかる問題や、どうしても理解出来ない問題、計算ミスが必至な問題などは選択肢を暗記するもの良いですが、極力理論で覚えられるように努力しましょう。
断片的にではなく、繋げて
基本情報に出題される知識は基本的に何かしらの「接点」があります。
例えばデータ構造の部分で出てくるFIFO方式はキューとの繋がりがあります。
FIFOとキューを独立して覚えるのは無理があるということです。
知識は断片的にではなく、繋げて覚える方が圧倒的に覚えやすいです。
これとこれはセット、のような単語・用語は沢山有ります。それをいかに覚えるかが重要です。
マネジメントは正直捨ててもいい
マネジメント系は出題数が10問です。ここを完璧にして10点を確実に取るのも良いですが、コスパがあまりにも悪いんですね。
マネジメント系・ストラテジ系は経営戦略などの分野で有るため、馴染みがとにかく無く、面白みもなかなか見出せない分野です。
また、「一般常識的にこれじゃね」とか「漢字の意味的にこれかな」みたいな問題も沢山有ります。
そのため、わざわざ対策する必要性を感じないのがマネジメント系です。
勿論、マネジメント系が重要ではないと言っているわけではありません。単純に優先順位が後なだけです。
今得点が取れない人は、テクノロジに力を入れて貰いたいと思います。
ストラテジ系はやった方が良いかも
マネジメント系はやるなと言いましたが、ストラテジ系はやった方が良いかもしれません。
テクノロジ系で安定して8割ほど取れるようになってきたら、次はストラテジ系です。
配点は20問(25点)と、まぁまぁあります。
そして、ここで稼ぐべき人は計算・思考問題が苦手な人です。
確かにストラテジ系にも計算問題・思考問題は存在しますが理系的な問題かと言えばそうでは有りません。
単純な計算問題・思考問題がほとんどで、テクノロジ系の計算は苦手だけど…という人でも十分得点源になるのがストラテジ系です。
勿論、基本は知識ですので後述する過去問道場で何回も繰り返し解いて覚えると良いでしょう。
おすすめの勉強方法
午前免除をパスするにはとにかく過去問をこなすしか有りません。
80問の過去問題を行うのも良いですが5年間やってもせいぜい400問にしかなりません。
人気の資格には便利なサイトが作られるモノです。その便利なサイトが過去問道場です。
(正式名称は基本情報技術者試験ドットコムですが)
とにかくこれをやりまくりましょう。そうすれば合格点まで到達出来ます。
下記には現在の得点帯の人がやるべきことを書いておきます。参考にしてみてください。
過去問48点未満
まず何がダメなのか分析しましょう。
問1から問50がテクノロジ系
問51から問60がマネジメント系
問61から問80がストラテジ系です。
それぞれの正答率を求めてみましょう。また試験問題は大体中分類の上から出題されます。
例えば初めに計算が毎回くるのは「基礎理論」という中分類が1番最初の中分類だからです。
つまり何が言いたいかと言うと、自分は今どの中分類が特に出来ないかを分析するのです。
データベースがずば抜けて出来ないなら、その分野に絞って過去問道場を回しましょう。
ネットワークならネットワークを。基礎理論なら基礎理論を。といったように苦手な分野をとにかくやるしかないのです。
過去問48~55点
ひとまず合格圏内ですが油断が出来ない位置です。
この人たちは全体的に行った方がいい気がします。(過去問道場なら分野指定せずに行うと良いかと思います。)
過去問56点~60点
普通の午前試験では落ちるよ。と言われる点数ですが、過去問の使い回しがほとんどの午前免除試験ではこの領域に入ってくれば合格出来るレベルだと思います。(問題によりますが。)
苦手な分野をやりましょう。テクノロジ系かストラテジ系のどちらかをおすすめします。
過去問61点~
自分の勉強方法が確立出来ている人です。そのやり方を突き通しましょう。
最後に・・・
買わされた問題集は良問題集です。頻出問題が多いイメージです。
大量の過去問をこなせない人は、最低限午前問題集を復習すると良いと思います。