試験詳細
令和2年度 第63回 全商情報処理検定・ビジネス情報部門1級(9月27日開催)
全体総評
難易度:やや易化~例年並み
全体的には少し簡単になった気がします。所々に難しい場所や知らないと分からない場所がありましたが、十分合格可能な難易度でした。
以下、目標点は確実に合格するためにほしい点数で、限界点は合格するのに最低でも無ければ厳しい点数を示します。
第1問(用語)
難易度:例年並み
目標点:10点/10点
限界点:10点/10点
用語は特に変化無く例年並みの難易度でした。強いて言うなら問5のディジタル署名の問いは過去問や模擬試験で出ることが少ないイメージでしたので少し難しかったかもしれません。
第2問(用語)
難易度:例年並み
目標点:10点/10点
限界点:10点/10点
こちらも変化無く例年並みの難易度でした。類似する用語(フェールセーフ・フェールソフトなど)の問いが多いので誤答する可能性は高いですが落ち着けば十分得点可能です。
第3問(用語・計算)
難易度:例年並み
目標点:10点/10点
限界点:8点/10点
用語・計算両方とも例年並みの難易度でした。用語も特に難しくなく、死守したいところです。計算問題は補助記憶装置の記憶容量計算と伝送効率計算の2題が出題されました。
記憶容量計算はトラック番号によってセクタが変化するタイプでしたが、3択問題だったので、正確に求まらなくても近似値で正答できる可能性があったので得点したいところでした。
伝送効率計算は記述式でしたが、特殊な計算技術も特に必要なく、バイトからビットに変換した後、最大効率に対する比率を求めれば綺麗な整数値が出たはずです。(小数で書いてしまう凡ミスなどがある可能性もありますが…)
第4問(関連知識)
難易度:例年並み
目標点:15点/15点
限界点:12点/15点
特に変わらない難易度でした。記憶が正しければ、ABC分析・クリティカルパス・サブネットマスク・名称・グラフ問題・経営管理問題の5題でした。
ABC分析はそもそもこの知識が無くても、一般常識的に判断できるので絶対に落とせません。
クリティカルパスは全ての経路を総当たりすれば必ず求められます。絶対に落とせません。
サブネットマスクは苦手意識を持っている人もいると思います。確実な合格を目指すのであれば得点したいですが、最悪間違えていても合格の可能性は全然あると思います。
グラフ問題・経営管理問題は死守問題で必ず得点してほしいところです。
第5問(SQL)
難易度:やや易化~例年並み
目標点:12点/15点
限界点:12点/15点
教材部的にはやや易化したまであるSQL問題でした。1級から登場してくる新しい命令構文をきちんと理解していれば得点源になったと思います。
問題文を読まないと解けない問いもありましたので、いかに落ち着いて挑めたかも重要かも知れません。
第6問(Excel基礎)
難易度:例年並み
目標点:16点/20点
限界点:12点/20点
難易度は例年並みとしましたが、やや易化でも良いかもしれません。問2・3あたりは少し考えないと導き出せない問題でしたが、多分取れると思います。少なくとも問1・4・5は死守問題です。
第7問(Excel応用)
難易度:例年並み~やや難化
目標点:12点/20点
限界点:8点/20点
難易度は出来る人にとっては例年並みですし、苦手な人からすればやや難化レベルだと思います。
LEN関数・SEARCH関数・MID関数などなかなか馴染みの無い関数のオンパレードで頭の中が「????」になった人もいると思います。
SEARCH関数
指定した文字(文字列)が左から何文字目にあるかを求めます。2文字以上指定すると、先頭の値が返されます。
LEN関数
文字数を数えます。大文字・小文字・全角・半角は区別しません。
MID関数
指定した文字列を開始位置から文字数分返します。(一番上では、1番目(情)から2文字分抜き出すという意味)
問1や計算問題(問5)などは確実に取って、問3・4は苦手な人にとっては運ゲーだったかと思います。
目標点・限界点時の点数表
限界点は用語関係の問題で合計28点の得点を前提としているので、用語に苦手意識を持っている人は合格する可能性が低くなってしまう可能性もあります。
用語は確実に、SQL・Excelはまんべんなく取りたいところです。
予想解答の作成について
予想解答は問題用紙の返却がされた当日に作成し、ブログにて掲載します。
なお予想解答の正確性は保証できませんが、複数人と検討・作成するなどして信頼性の高い予想解答を提供できればと思います。