問6
公式
複利現価 = 負債 × 複利現価率
解説
複利現価に関する計算のため、数表B(複利現価表)を利用します。
問題文より、19年後(n=19)、年利5.5%(i=5.5%)と指示が有るので、
複利現価率は0.36157906と分かります。
この複利現価率を負債に掛け合わせたものが複利現価になるため、計算式は
25,660,000 × 0.36157906 = 9,278,118.6796・・・
今回は問題文より、\100未満切り上げ(10円の位で切り上げ)るので、
9,278,118.6796・・・ ⇒ 9,278,200円
となります。
問7
解説
- Step1状況を整理する
今回不明な原価をGとおいて、等式を立式してみる。
予定売価は原価+利益であり、今回は利益率が分かっているので、
予定売価 = G × ( 1 + 0.44 )
となる。これを324,520円引いて(実)売価としているので
G × ( 1 + 0.44 ) – 324,520 とする。
この金額は、原価Gと値引後の販売によって得た利益845,880円の和と等しいので、
G × ( 1 + 0.44 ) – 324,520 = G + 845,880 となる。 - Step2等式を解く
Step1で求めた
G × ( 1 + 0.44 ) – 324,520 = G + 845,880 を解いていく1. G を整理する
1.44G – 324,520 = G + 845,8802. G と数字をそれぞれ移項する
1.44G – G = 845,880 + 324,520(※移項すると符号が変わる)
0.44G = 1,170,4003. G = ○○という形にして原価を求める
両辺に0.44を割って
G = 1,170,400 ÷ 0.44
G = 2,660,000 - Step3利益額÷原価で利益率を求める
原価はStep2で分かったとおり、2,660,000円であった。845,880円が、この原価のいくらを占めているかを計算すれば良いから
845,880(利益) ÷ 2,660,000(原価) = 0.318 ⇒ 3割1分8厘
問8
公式
約定代金 = 1株あたりの価格 × 株式数
手取金 = 約定(やくじょう)代金 - 手数料
解説
- Step1約定代金を求める
約定代金とは約束した売値(買値)のこと。問題文より、1株3,495円を7,000株売却すると書いてあるから
3,495円/株 × 7,000株 = 24,465,000(約定代金) - Step2手数料を求める
問題文より、約定代金の0.4675%に¥26,180を加えたものが手数料と書いてあるので、これ通りに計算を行う。
24,465,000(約定代金) × 0.4675% + \26,180 = 140,553.875
今回は問題文に手数料の円未満切り捨てとあるので、
140,553.875⇒ 140,553 - Step3手取金を求める
手取金とは、売主の元に残るお金のことである。今回、手数料は支払うと問題文にあるので、これを約定代金から減じたものが手取金となる。
24,465,000 – 140,553 = 24,324,447円
問9
公式
買主の支払総額 = 売買価格 + 買主の手数料
解説
- Step1状況を整理する
今回分かる情報から等式を立式してみる。
まず、買主の手数料が3.35%と分かっており、これは売買価格に対して3.35%を掛けたものを手数料としている。この手数料を含めて、買主は総額86,814,000円を支払っているのだから、次の等式が成り立つ。
B(売買価格) + 0.0335B(手数料) = 86,814,000(買主の支払総額)
この式を整理すると、次の等式を得る。
1.0335B(買主の支払総額) = 86,814,000(買主の支払総額) - Step2売買価格を求める
1.0335B(買主の支払総額) = 86,814,000(買主の支払総額)
B=○○の形にするために両辺を1.0335で割ると、
B = 84,000,000 - Step3手数料合計を求めて仲立人の手数料合計を求める
仲立人は売主から3.41%、買主から3.35%の手数料を徴収している。つまり、
3.41%(売主) + 3.35%(買主) = 6.76%(手数料合計)となる。この手数料合計6.76%は、売買価格に対しての手数料であるため、これを乗じて
84,000,000 × 6.76% = 5,678,400円 となる
問10
公式
手取金 = 額面金額 – 割引率
割引料 = 額面金額 × 割引率 × 割引日数 ÷ 365
解説
割引料とは、満期前の手形などを現金化するときに、割引日から満期日までの金利相当額のことです。
そのため、通常の金利計算と同様な計算方法にて計算を行います。
- Step1日付を計算する
今回は「両端入れ」と指定されているので、セレクターを両入に設定する。
4月22日 ~ 6月17日 : 57日 - Step21年間の金利相当額を求める
77,098,200 × 4.62% = 3,561,936.84
手形金額の\100未満には割引料を計算しないとあるため、ここで丸めます。 - Step3該当期間の金利相当額を求める
3,561,936.84(Step1の金額)× 57日 ÷ 365日 = 556,247.670・・・
円未満切り捨てなので、556,247 - Step4手取金を求める
77,098,290(額面金額) – 556,247(割引料) = 76,542,043円(手取金)丸めた77,098,200を使わないように注意する。
この上記を一連の流れとして電卓上で行う場合には
電卓
①77,098,200 × 4.62% × 57日 ÷ 365日 = 556,247
②77,098,290 – 556,247 = 76,542,043円
となる。